私たちにはセールスは不要!

From:黒川 純

診察室より、、、

 

今から1ヶ月ほど前の日曜日こと。

 

そう、この日は
交通事故対応力強化セミナー当日。

 

セミナーは
午後1時からの開始だ。

私は、午前中に用事を済ませ、
11時半ごろに会場(当院)に着いた。

 

少し余裕があるから
準備もゆっくりできると思い、

スライドの見直しや
弁護士先生との
最終打合せを進めていた。

 

そして12時20分くらい
だったろうか。

そろそろプロジェクターを
セッティングしようと思って
電源を入れた。

「ウォ~~~ン」

プロジェクターが起動し始めた。

 

でも、1分経っても
2分経っても投影されない…。

「おかしいな…」

よくプロジェクターを
見てみると、

【ランプ】というところが
点灯している。

 

「なんだこりゃ?」

よくわからない。

 

スタッフがスマホで
調べてくれたのだが、

どうやらランプという部品が
壊れているらしい。

最悪…

「今からセミナーなのに!」

とはいえ、あと30分でセミナーを
始めなければいけない。

 

すぐに近くの家電量販店に
このランプとやらがあるか
電話で聞いてみた。

 

すると、、、

なんと3つの家電量販店に
問い合わせをして

どこも「在庫がない」とのこと。

最悪。

どうやら部品というものは
基本メーカー取り寄せになるらしい。

 

いやいや、
そんな時間はない。

どうしたらいいだろう…。

「悩んでる暇はない!」
「もうプロジェクターを買ったほうが早い!」

とはいえ、
プロジェクターはそんな安いものではない。

でもしょうがない。

 

とりあえず、
近くの家電量販店へ行ってみよう!

で、
行ってみると、、、

なんとプロジェクターは
おいてないとのこと。

 

なんで???

そう店員に聞くと
「需要があまりないんで…」

「はぁ~~~。」

来る前に電話しておけば
よかったのに、

そんな頭も回っていなかった。

 

次だ次!

そこから3分くらいの
ところにある家電量販店へ。

 

電話するより
行ったほうが早い!

そう思っていったのだが、
ここも置いてない…(*_*;

まさかだ。

もう、今日は
プロジェクターなしかな。

 

そう覚悟して
会場に戻ろうとしたとき…

目の前に
【PC】という文字!

でもここはカメラ屋さん。

 

私の通勤路にあるけど、
まさか看板にPCと書いてあるとは

今まで9年間、
全く気付かなかった。

先生もこんなことはないだろうか?

いや、これは患者さんにも
起こっていること。

 

というのも、
「こんなところに整骨院ってあったんですね。」

開業して7年目に
こんなことを言われたことがある。

 

なんとも悲しい。

それだけ、
情報発信できていないということ。

 

もしかしたら、先生の院でも
同じようなことが
起こっているかもしれない。

 

さて、最後の希望をもって
その家電量販店の目の前にある
カメラ屋さんに行ったのだ。

車を止めて店内に入るや否や、
時間のない私はすぐに店員さんに

「すいません、プロジェクターおいてますか?」
「今すぐほしいんです!」

そう切羽詰まったような
口調で言ったものだから、

店員さんもすぐに確認しますと、
店内を走って探してくれた。

 

すると、

「お客さ~ん!!」

店の奥から先ほどの店員さんが
私を呼んでいる。

「まさか、あるのか?」

私も走ってその店員さんの
ところへ行くと、

なんとプロジェクターが
5台も置いてあったのだ。

 

「あ~、助かった!」

でも、この5台…、

何がどう違うのかわからない。

 

それを察してくれたのか、
私を呼んでくれた店員さんが

すぐにプロジェクターのわかる
別の店員さんを呼んでくれた。

(めちゃくちゃできた
店員さんですよね。)

そしてプロジェクターの
わかる店員さんが来た。

 

この店員さんもとても的確だった。

というのも、途や使用環境など
いわゆる”問診”をしてくれ、

「それでしたらこれかこれです。」

とすぐに2つにまで絞ってくれたのだ。

 

ちなみにその2つの
プロジェクターの違いは「明るさ」。

以前は少しぼやけて見えたり
することもあったので、

今回は少しいいものを購入しようと、
値段は少したかったが、
来店5,6分で7,8万円ほどの
プロジェクターを購入しました。

 

人は本当に何か必要なとき、
金額はさほど考えません。

 

例えば、
お腹がめちゃくちゃ減っているとき。

そのお店以外に全く飲食店がなければ、
迷わずそのお店に入ります。

そして少し高くても
さほど気にせず注文するでしょう。

 

でも、全くお腹がすいてなければ、
そもそもそのお店には入らないでしょう。

 

私たちは施術家です。

「セールス」という
行為をしなくても

患者さんから施術を求めて
来院されるはずです。

(お腹のすいた状態ですね。)

 

そしてよくなるなら、
金額はさほど考えません。

もちろん、
個人差はありますが。

そんな患者さんの問題を
解決するために知識や技術という

私たちにとっての最大の武器を
常に磨き続けておく必要があります。

 

一度来院された患者さんに
また何かあったときに
安心してご来院ただけるように…。

そう、【プロ】として。

 

黒川

 

■編集後記

5分ほど遅れてはしまいましたが、

無事セミナーは
開催することができました。

怒涛の30分間でした。

参加者の先生には
大変ご迷惑をお掛けしました。

そして、プロジェクターを
販売してくださった店員さんには

感謝、感謝、感謝です。

的確な問診、
最善の提案。

私も心掛けて
いきたいと思います。

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