From：黒川 純

＠自宅のリビングより、、、

 

22時34分・・・

「てつ（愛犬）散歩行くで！」

（てつ）
首をかしげ、止まっている…

 

「ほら、散歩行くで！」

（てつ）
止まったまま、反対に首をかしげる

 

いつもこの時間から散歩に行くのだが、
今日はいつもと違う。

妻が少し体調を崩したみたいで、
今日は私一人で散歩。

 

それが気に入らないのか、
てつは私がいる方とは逆にある
階段を何度か確認している。

 

おそらく…
「ママは〜？」

そう思っているのだろう。

いや、確実にそう思っている。

 

私が玄関で待っていると、
あきらめたのか、
玄関までゆっくり歩いてきた。

 

「やっと行く気になったか、てつ？」

そういってリードをつけ、
いつもの散歩コースに向かった。

 

おおよそ町内を一周するような
コースなんだけど、

その中間地点にある公園に
いつも立ち寄る。

 

この公園は、
うちの子供達もよく遊びに来る。

ちなみに私の場合は、
てつの散歩のため

ほぼ毎日この公園に来ているのだが、
いつもすごく綺麗なのだ。

 

この公園には、、、

桜の木が数本あって、
春には桜が満開となる。

 

もちろん、
桜が満開になると綺麗なのだが、

時期が過ぎれば地面には
花びらが散乱する。

 

と、ここまでは当たり前の話だが、
すごいのは次の日だ。

 

次の日も同じように
てつの散歩でその公園にくと、、、

なんと、、、

 

地面に散乱していたはずの花びらが
ほとんどなくなっているのだ。

よく見ると、
ほうきのようなもので
はいた後があった。

 

おそらく地域の誰かが
掃除してくれたのだろう。

これだけではない。

 

ある日、その公園に行った時には、
誰かが飲み残した空き缶が
ベンチに置いてあった。

しかし、、、

 

やはり次の日にまたその公園に行くと、
その空き缶はなくなっていたのだ。

 

また別の日には、
落ち葉が綺麗に掃除されていた。

そう、いつも誰かがこの公園を
綺麗にしてくれているのだ。

 

誰かはわからないが、、、
「感謝」だ。

その公園に行くと、
いつも綺麗なのが当たり前。

 

でも、誰かがこの公園を
こうして綺麗にしてくれなければ、

いつかこの公園は
ものすごく汚くなる。

 

落ち葉が積み重なり、
草が生え、そしてゴミが散乱。。。

そんな姿にならないためにも
誰かが綺麗にしなければならないのだ。

 

かといって、
誰かから直接「ありがとう！」って

言われることはないし、
お金をくれるわけでもない。

 

でも、、、

私もいつしか、、、

感謝しているだけでは
ならないと思うようになっていた。

 

そして今では、
てつと一緒にその公園に行って、
ゴミが落ちていたら拾う。

これが習慣になっている。

 

何か少しでも地域への恩返しを…
そう思っている。

 

いつも公園を綺麗にしてくれてありがとう。

そう思いながら今日も空き缶や
お菓子の袋を拾って帰ってきた。

「そんなことしてなんのメリットがあるの？」

そう思われた先生、、、
自分のメリットばかりじゃなくて、
他の誰かのメリットになればいいんですよ。

 

そいう視点って大事だと思うんです。

施術も一緒ですよ。

 

自分のメリット、利益ばかりを
考えているとうまくいきません。

 

患者さんにとって、
もしくは患者さんの家族にとって、

はたまた患者さんの職場の方にとっての
利益を考えて施術するんです。

 

こうしてちょっと視点を
変えて物事を考えると、
何か新たな発見があるものです。

 

実際に当院でも、、、

少し視点を変えて
あることを考えた結果、

ふと思いつき、

スタッフと共にあるプロジェクトを
進行させることになりました。

 

先生も何か悩んだとき
行き詰まったとき
どうしよう…と思ったとき

少し視点を変えてみては
いかがでしょうか？

 

黒川