From:黒川 純
@診察室より、、、
先日、自宅に小箱が届いた。
中をあけてみるとバリカンだ。
息子の髪を切るために
妻が◯天で購入したようだ。
バリカンだけじゃなかった。
ハサミも届いた。
スキばさみと普通のハサミだ。
妻は、嬉しそうに息子に、、、
「明日お風呂入る前に髪切ろうな」
と言っていた。
次の日、、、
「ピッコ~ン!」
私はまだ院にいる。
一人でだ。
普段は静かな私のスマホが
いきなり音を立てたので
ちょっとびっくりしながらも
スマホを確認すると、、、
息子の後ろ頭とともに…
「失敗したけどわからんじゃろ?」
と妻からのメッセージ。
私はすかさず、
「いや、わかるで(^-^;」
そう返信した。
息子の後頭部は明らかに
おかしかったのだ。
自宅に帰ると、、、
息子はすでに2階で寝ていた。
私は息子の髪の毛の全貌が知りたくて、
半笑いになりながら
息子の寝室のある2階に上がった。
ベッドへのハシゴを登ると
息子がちょうどこっちを向いていた。
「うわ!みじか!」
なんと前髪までもが
かなり短くなっていたのだ。
でも、小学生3年生、、、
ちょっと幼いけど
かわいい感じに仕上がっている。
1回に降りると妻が、、、
「やっぱ短い?」
誰がどう見ても短い。
どうも息子自身も
少し気になっていたみたいで
何度も鏡を見て
「やっぱ、みじけーよな~」
と、つぶやいていたらしい。
そんな話を妻としていたのだが、
ふと自分の髪をみると、
そろそろ切らないといけない
という長さになっていた。
妻も私がそう思っていることに
気付いたのか、
「パパの髪も切ってあげようか?」
と、まさかの発言。
「いや~!」
かなりかぶせ気味に言ってやった。
その時、ふと思った。
素人とプロの差は一体何なんだろうか?
と、、、
なぜ妻は息子の髪を
うまくカットできなかったのか?
知識の差?
技術の差?
経験の差?
おそらく全部だろう。
なんならもう少し考えれば
他にもたくさんあるかもしれない。
プロと素人というのは圧倒的に違うのだ。
最近は、ネットで調べれば
いくらでも無料でいろんな情報を
手にすることができる。
しかし、中には間違った情報も多い。
実はその情報が正しいのか、
それとも間違っているのか、
これを見分けることができるのはプロだけだ。
いや、プロでも間違ってしまうことはある。
今はそんな時代。
情報過多の時代ということだ。
その中で正しい情報を得るには
情報を判断する能力も必要だ。
さて、先生は様々な情報に
振り回されてはいないだろうか?
結局、何が正しくて何が間違っているのか、
頭の中がぐちゃぐちゃになっていないだろうか?
そんな時は気分転換に
髪を切るのもいいかもしれませんよ。
黒川
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