固定材料の配慮が…?

 

From:黒川 純

@診察室より、、、

 

先日、診察室に入ってきたのは、
半ベソの小学校4年生とそのお母さん。

どうもドッジボールをしていて
指を突いたらしい。

 

患部は左手の小指MP関節。

MP関節周辺に腫れがあり、
屈曲伸展だけでなく
MP関節外転でも疼痛がある。

 

エコーで確認すると骨折所見はなく、
側副靭帯に損傷が認められた。

いわゆる突き指だ。

 

ここ最近、突き指の患者さんが
立て続けに来院されている。

突き指と言っても剥離骨折を
伴っているものも多いので、
患部の病態把握はとても重要だ。

 

また、instabilityが残存したり
swelling残存例も多いため、

固定材料や施術方法の選択は
極めて重要な要素となる。

 

さて、先生は突き指の患者さんに
どんな固定材料、施術方法を行なっているだろうか?

もちろん、症例によって
まちまちであることは言うまでもない。

 

しかし、単に固定といっても、、、

テーピング、熱可塑性キャスト材、
アルフェンス、プライトン…

たくさん固定材料がある。

 

正直、どんな固定材料でも構わない。

 

重要なのは、固定力と素材の利便性、
そして衛生面の問題だ。

使いやすくても固定力が無ければ
的確な固定はできない。

 

ある程度の動きができるようにと
そのような固定材料を使うのであればいいが、

完全固定のためにという目的であるならば、
それ相応の固定材料を選ばなくてはならない。

 

また、衛生面も考えて
おかなければならない。

かぶれ、感染症、かゆみ…など
固定材料による皮膚症状は時折みられる。

 

特に夏場は汗をよくかくために
かゆみだけでなく、
特に女性の方は匂いも気になるだろう。

 

さらに着脱の可否や
患者さんの手間など、

病態や施術方針だけでなく
患者さんへの配慮も考える必要がある。

 

「患者さんのことを考えて…」

さて、先生はどこまで
患者さんのことを考えているだろうか?

 

といってもこのメルマガを
読んでいる先生は

とても勉強熱心な先生が
ほとんどだと思うので、

あまり気にする必要がないかもしれないが、
一緒にちょっと考えてみてください。

 

ちょっとした配慮は
患者さんの心にも響きます。

 

例えば、固定材料の角を
ちゃんと丸く加工して、

固定材料による
周辺の痛みを軽減させるとか、

必要のない部分をカットして
軽量化やスリム感を出したり、

私がよくするのは固定材料の
角だけではなく、

端を全て滑らかに加工して
着脱の際に皮膚を
傷つけないようにした。

 

さらに見た目も重要だ。

いかに綺麗に見せるかだ。

 

見た目が汚いと患者さんも友人に
見せようとは思わないし、
見られたら恥ずかしいと思うだろう。

 

でも見た目が綺麗であれば、
恥ずかしさはないだろう。

 

テーピングにしろ、
様々な固定材料にしろ、

どこまで患者さんのことを
考えて加工するのか。

 

これは”施術”のなかに日頃から
当たり前のように考える必要があると私は思っている。

これは職人気質な私のこだわりだ。

 

黒川

 

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