From:黒川 純
@診察室より、、、
近所の神社でやってる
夏祭りに家族で行ったときのこと。
「早く夏祭り行こう!」
お昼すぎたくらいから
小3の娘がずっとこの調子。
夏祭りは18時から。
まだまだだ。
でもよっぽど楽しみに
しているようだ。
17時半ごろになると
そわそわしながら
「まだ行かんの~?」
と何度も聞くように。
夏祭りのある神社までは
歩いて10分ほど。
外はかなり暑い…。
親としてはできるだけ
涼しくなって出かけたいものだ。
17時50分…
さすがに娘もしびれを
切らしたのだろう。
「はい、もう行くよ!」
そう言って、
一人玄関で待機。
しょうがない。
外はまだ明るい。
もちろん、
暑さも半端ない。
数分歩いただけで
汗が垂れてきた。
最近の暑さは尋常じゃない…。
神社に近づくと
子供たちの楽しそうな
声が聞こえてきた。
子供も自然と
足取りが速くなる。
私はここの夏祭りに
来るのは初めてだ。
神社につくと、
人、人、人・・・
かなり小さな神社だ。
その敷地も狭く、
子供やら大人やらで
ギューギューだった。
簡易的な小さなステージも作られていたが、
もはやそれすら邪魔のようだった。
でもそのステージの上で
学年別縄跳び競争、
ラムネの一気飲みなど
いろんなゲームをして
盛り上がっていた。
どこか懐かしい感じがした。
狭い神社に近所の
子供たちが集まり、
大人も子供も汗だくになりながら
ワイワイしている。
屋台もある。
フライドポテト、かき氷、
焼き鳥2本、つくね、たこ焼き…
これらは全部100円。
イカ焼きとホットドッグは
確か250円だった。
ビールとワインは200円だったかな。
昭和な感じだ。
私と嫁はビールと焼き鳥、
あとフライドポテトを買って
少しの間ゆっくりしていた。
1時間半くらいたったころ。
焼き鳥がもう一回
食べたくなって買いに行った。
するとおもしろいことが
起こっていた。
フライドポテト、焼き鳥、
つくね、イカ焼き、
ホットドッグ、たこ焼きは
同じテーブル上に
並べて売っている。
だから何がよく売れて、
何が売れてないかが一目瞭然。
ちなみに、
イカ焼きとホットドッグは250円で
それ以外は全て100円だ。
さて、ここで問題だ。
フライドポテト、焼き鳥、
つくね、イカ焼き、
ホットドッグ、たこ焼き
この中で、全く売れていない
食べ物があったのだが、
その食べ物とは一体何だろうか?
いっておくが、
これはなぞなぞではない。
顧客目線で考える一種のテストだ。
答えとその理由を
考えてもらいたい。
さて、どうだろうか?
まず、値段が違うことは
どれくらいの影響があるだろうか?
フライドポテト、焼き鳥、
つくね、イカ焼き、
ホットドッグ、たこ焼き
この中でイカ焼きと
ホットドッグは他の食べ物の
2.5倍の値段設定。
そう、250円だ。
他は全て100円。
これがどう影響するだろうか?
もし、子供が親から
お小遣いをもらって
この夏祭りに
きていたとしたら、
250円は少し高いと
感じるかもしれない。
仮に1000円もらっていたなら、
少し余裕はあるかもしれないが、
500円しかもらっていなかったら…
250円の食べ物を
買うことに躊躇するだろう。
なぜなら、
食べ物以外にも飲み物も
買いたいだろうから、
そうなると、
飲みものと100円の食べ物を
買ったほうがたくさん食べれる。
とはいえ、夏祭りに来ているのは
子供だけではない。
大人もたくさんいる。
ま、いろんなことは想像できるが、
先生はどう思うだろうか?
フライドポテト、焼き鳥、
つくね、イカ焼き、
ホットドッグ、たこ焼き
イカ焼きとホットドッグは250円で
他は全て100円だ。
この中で全く
売れていなかったものとは?
答えとその理由を
考えてもらいたい。
↓
↓
↓
答えは…
↓
↓
↓
「イカ焼き」だ。
先生の予想通りでした???
では、なぜイカ焼きは
全く売れなかったのでしょうか?
先生はどう思いますか?
やっぱ、価格は大きいかもしれませんね。
250円ですから、
こどもお小遣いでは
少し厳しいかもしれません。
でも、同じ250円のホットドックは
売れていました。
何の違いでしょうね。
食べやすさ、味の好み、
お腹の満たされ度、
価格とモノのバランス…
いろいろありそうですね。
なぜイカ焼きが他に比べて
全く売れなかったのか…?
こういった思考が
何か院経営のヒントに
なるかもしれませんよ。
黒川
この記事へのコメントはありません。