From:黒川 純
診察室より、、、
いきなりですが・・・
「85%」
この数字は、
一体何を意味しているでしょうか?
実は施術家にとって
最も重要な数字です。
多くの施術家は、
この数字の解釈を
大きく間違っています。
さて、この数字は一体何を
表しているでしょうか?
実はこの数字は、
画像検査は明らかな異常のみられない、
非特異的腰痛が占める割合です。
先生も何度か聞いたことが
あるのではないでしょうか?
しかし、この数字をどうとらえるか、
そこが重要なポイントになります。
確かに画像所見にて、
85%の腰痛は構造的な損傷が
ないということが証明された、
というところまでは間違っていません。
ではその他に、
この数字からどのような情報を
読み取ることができますか?
この数字を知っているにもかかわらず、
いまだ腰にアプローチをしていませんか?
もちろん、急性期であれば
患部へのアプローチが必要となりますが、
患部の組織修復が完了しても
なお腰にアプローチを
しているのはなぜでしょうか?
「患部に原因がない」と
知っているのに・・・です。
さらに今までの施術では、
腰痛を根本的に改善することは難しいでしょう。
何故かというと、
今までの知識や技術で
結果が出ていないということが
何よりの証拠です。
そうです。
今までの知識や技術では、
治らないということです。
ここで今まで常識とされてきた
5つの非常識を挙げて、
なぜ腰痛が治らないのか考えてみます。
正直、いろいろとご意見はあるとは思いますが、
あくまで私の一見解として、
温かい気持ちで読んでいただければと思います。
■柔軟性がない!?
よく身体が硬いとか、柔軟性がないから、
柔軟性をあげていきましょうといいます。
だから施術でストレッチをしたりもします。
でも、実際これで腰痛が治りますか?
治りはしません。
なぜか?
それはストレッチをしたところで、
柔らかくなるだけだからです。
じゃ、バレリーナは
腰痛にならないでしょうか?
ってなりますよね!?
なら、どこまで柔らかくしたら
いいのでしょうか?
ということです。
柔軟性を高めたところで、
腰痛は治らないのです。
■筋力が低下しているから!?
では筋力をあげると、
腰痛は治るのでしょうか?
筋肉をつけて治る???
ではボディビルダーは
腰痛にはならないのでしょうか?
ってなりますよね。
いまだに「腹筋をしなさい」と、
指導する先生がおられますが、
医学的な根拠は一切ありません。
そもそも腹筋運動は
腰痛になるリスクもあるからです。
実は、腹筋をすると
インナーマッスルは抑制され、
体幹機能は低下してしまいます。
■骨盤や背骨の歪み…。
人間という動物は、
手の長さも足の長さも左右で違います。
顔も左右で違いますよね。
これは異常でしょうか?
左右差はあって当たり前ですよね。
その左右差を補正するために、
骨盤や背骨がうまく歪んでいるわけです。
その歪みを治すことで
果たして腰痛が治るでしょうか?
様々な理論はあるでしょうが、
骨盤の歪みと腰痛の関係については、
すでに論文で否定されています。
■姿勢が悪い…。
姿勢がいい人も腰痛にはなります。
何をもって姿勢が”いい”と
するのでしょうか?
そもそも姿勢をずっと正していたら、
余計に腰が痛くなります。
姿勢が良くなったところで、
腰は傷めてしまいます。
■筋肉が硬いから…。
もはや素人の意見です。
まず、
【硬い=痛い】
は違います。
仮にその筋肉を緩めたとしても
痛みは緩和しても治りはしませんし、
硬くなった原因はそのままですから、
また硬くなりますよね。
このように今まで常識的に
行っていた施術のほとんどは、
非常識なんです。
だから、治らないんです。
このように考えると
今までの施術は理論的に考えて、
結果が出るとは考え難いです。
施術には、理論的背景や
そしてそのデータが必要です。
なぜか?
今は腰痛の施術として考えているので、
パッとしないかもしれませんが、
これが心筋梗塞の手術だとしたらどうでしょうか?
理論がない、根拠もない、データもない
手術を先生は受けたいと思うでしょうか?
理論や根拠やデータがないということは、
よくなる根拠がどこにもないということです。
そんなよくなる根拠のない施術を
誰が受けたいと思うでしょうか?
ここまでお伝えしてきたように、
ストレッチ、筋力強化、歪みの改善、
姿勢改善、筋肉を緩める…
このような方法では
腰痛を根本的に改善することはできません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
そもそもなんで腰痛に
なってしまうのでしょうか?
さて、先生は腰痛を
どう攻略されますか?
黒川
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