From:黒川 純
@診察室より、、、
「ローストビーフこんな~」
先日、岡山の施術家の先生と
駅前で懇親会をした。
懇親会の会場は居酒屋。
初めてくるお店だった。
「ここ、ローストビーフ食べ放題ですよ」
お店を予約してくれた先生がそう言った。
最近はこういうお店が増えてきた。
少し前に行ったお店は
「生ハム食べ放題」
その前に行ったお店は
「明太子食べ放題」
おそらくそれを目玉にして
集客しているのだと思う。
しかも、そういったおつまみ系を頼むということは、
必然的に利益率の高いお酒もたくさん頼むので、
お店にとっては
すごくいい戦略なのかもしれない。
さらにその食べ放題のクオリティも
バカにはできないレベルだ。
そう、生ハムも明太子もすごくおいしくて
何度もお代わりをしたのを覚えている。
そんな経験から
「ローストビーフ」の食べ放題も
かなり期待をしていた。
早速、お酒とローストビーフがきた。
「かんぱ~い!」
まずはみんなビールだ。
そして期待のローストビーフへと箸をのばした。
口に入れた瞬間、、、
「・・・硬い」
「味も・・・」
【食べ放題だけどうまい】
という期待は懇親会が始まって
すぐに打ち砕かれてしまった。
とはいえ、
別にすごくまずいわけではない。
確かに他の先生も
「まずい!」とは言わなかった。
ただちょっと硬いだけだ。
お皿に盛ったローストビーフは
すぐになくなり、
通路側に座っていた先生が
店員さんに追加のローストビーフを頼んでくれていた。
集まった先生は私も含め6人。
施術家の先生が集まると
やっぱり施術の話しになる。
その日も腱鞘炎とか、
肩関節とか物理療法とか、、、
いろんな話しが飛び交っていた。
もちろん経営の話しにもなった。
こうやって、施術家の先生と
マニアックな話しているときが私は一番楽しい。
先生もそうじゃないですか?
確かに上の先生とかと飲みに行くとなると
ちょっとめんどくさい気持ちもあるかもしれないけど、
それ以上に得るものもある。
中にはそんなのきれいごとだ、
とか、
得るものはないという先生も
いるかもしれないが、
ま~無理に行く必要はないし、
行きたい人だけ行けばいい。
ただ、「他人」から得られることは膨大だ。
なぜなら10人いれば10通りの
考え方があるからだ。
だから「あ、そういう考え方もあるのか」と
思うことが多々ある。
別に正しいとか間違っているとかというのは、
ここでは問題ではない。
なぜその先生はそう考えたのか
という背景の方が重要だ。
そこにたくさんのヒントが隠れているのだ。
そんなことを考えながら
飲み食いしていると、、、
「失礼します!」
店員さんがきた。
「ドリンクのラストオーダーになります」
もうそんな時間。
やっぱり、施術家の先生と飲んでいると
時間がたつのはあっという間だ。
最後の一杯を飲んでから
お店を出るまでの時間さえも
あっという間だったように思う。
お店を出てすぐに
私は一つ気づいたことがある。
それは、、、
懇親会が始まって約5分後に頼んだローストビーフが
結局最後まで出てこなかったということだ。
おそらく他の先生も話しに夢中になりすぎて、
店員さんに催促するのも忘れていたのだと思う。
とはいえ、
食べ放題のローストビーフを
2切れしか食べれなかったことは
ちょっと残念だ。
ただ後悔は少ない。
だってそんなに美味しくなかったからだ。
何かに夢中になると何かを忘れるということは
他にもよくあることだ。
例えば、施術の勉強ばかりしていると
経営がうまくいかなくなってしまったり、
経営の勉強ばかりしていると
施術がうまくいかなったりする。
先生はそんな経験はないだろうか?
実は私は以前、
まさにそんなことで悩んでいた時期がある。
ただ、これには解決策がある。
施術と経営を繋げて考えるのだ。
例えば先生は学生時代に、、、
解剖学で習ったことが生理学で出てきたり、
外科学で解剖学的知識が必要であったり、
ありますよね。
授業の科目は違っても結局は
繋がってくるものなんですよね。
これは施術と経営も一緒です。
だから、先生も施術と経営を
繋げて考えるようにしてみてください。
学校の授業と一緒です。
最初はよくわからないとしても
徐々にその繋がりがわかってきます。
そしてその繋げ方も
段々とわかるようになります。
私たち小さな院では、
「施術も経営も大事」です。
そしてどちらも高めたいと
先生も思っているはずです。
だからローストビーフのように
忘れてはならないんです。
そのためには施術と経営を
繋げて考える必要があるんですね。
黒川
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