From:黒川 純
@自宅のソファーより、、、
無意識でもできることって
怖いことなんだな〜って思う。
去年の夏ぐらいだったかな、
小3の娘が自宅前の私道で
久しぶりに一輪車に乗って
遊んでいたんですね。
前は2,3mくらいしか乗れていなかったのに、
私が知らないうちに
ひょいひょい乗れるようになっていた。
「やっぱ子供は成長が早いな〜」
って思ったのと同時に、
「子供にいいところ見せたい」
というよくある変な親心が芽生えてしまった。
「ってか、ちょっとパパにも貸して!」
気がついたら娘にそう言っていた。
私も小学生の時は一輪車の練習していた。
しかもそれなりに乗れていたので、
よく町内を一輪車で走っていた。
ま、田舎なんで町内といっても
そこまで広くはないが、
それでも数キロは一輪車で走っていた。
だから、この時も簡単に乗れると思っていた。
娘の手前、ブサイクな姿は見せたくない…。
昔と同じように一輪車の左ペダルを
いい塩梅のところに合わせて、
左足を乗せた。
昔は何も持たずに
そこからヒョイっと乗っていた。
この時も昔と同じように
左足を乗せた足に力を入れて
乗ろうとした瞬間、、、
「ガタンッ!」
ま、想像通りですよ。
左足が1回転もしないまま、
一輪車を倒してしまった。
そのあとも何度か試したけど、
結局全然乗れなかったのだ。
でも不思議だな〜。
自転車だったら、
いくら10年乗らなかったとしても、
そのブランクは関係なくスイスイ乗れる。
でもなぜか一輪車は乗れない。
確かに一輪車の方がバランスの取り方は
難しいかもしれないけど…。
いまいち腑に落ちない。
自転車なんか何も考えずに乗れるのに。
でも何も考えずにできることって
逆にちょっと危険信号かもしれない。
注意力が散漫になったり、
リスク回避行動を取らなくなっていることもあるだろう。
例えば警察庁の統計でも、
55歳から59歳のベテランドライバーに比べて、
16歳から19歳の若年ドライバーが起こす事故は4倍、
20歳から24歳は2倍と、
経験の浅いドライバーの方が
事故を起こしやすいというデータが出ています。
なんでもそうだが、
できるようになった直後は
ある程度の危険予測は
しているかもしれないけど、
慣れてくると段々とその注意力は
低下するのだと思う。
しかし、ある一定レベルまでできるようになれば、
視野を広く持つことができるようになり、
いわゆる「ベテラン」という領域に入っていくのだ。
さて、これは院経営においても言えることです。
開業して1年、2年、3年と経っていくうちに、
最初は緊張していた患者さん対応や施術など、
段々と”慣れ”てくるものです。
それこそが危険信号です。
先生、「初心忘れるべからず」ですよ。
黒川
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