その施術方法に根拠はあるのか?

 

From:黒川 純

@診察室より、、、

 

世の中にはいろんな施術方法がある。

腰痛の施術ひとつ考えてもほんといろいろある。

 

先日、ある先生と足関節捻挫の
固定について議論したけど、、、

U字固定がいい?
いや、U字ではダメだ!

キャストで巻いたほうがいい?
でも、腫れを考えたら?

腫れは最小限にしたほうがいい?

圧迫はいる?いらない?

固定期間は?
1週間?2週間?いや、4週間?

固定を除去するタイミングは?

・・・

 

やっぱり先生によって
考え方はまちまちなのだ。

 

もちろん、それぞれの理論があって
聞く限りは「なるほど!」って思う。

 

でも、その施術方法が正しいということは
どこにも証明されていない。

ただ、その方法で
それぞれいい結果が出ている。

 

突き指の施術だって、、、

テーピングで固定する先生もいれば
副子を使って固定する先生もいる。

 

さらに1週間固定する先生もいれば
3週間固定する先生もいる。

中には全く固定しない先生もいる。

 

こうなると、、、

「どれが正しいの?」

そう思ってしまうが、
おそらくどれも正しいのだろう。

 

ある一つの病態に対して10人の先生がいれば
おそらく10通りの施術方法があるのだろう。

 

もしかしたらこれが施術家の
”魅力”なのかもしれない。

 

だから他の先生の施術方法が間違っているとか
遅れているとかという筋合いはどこにもないのだ。

 

もちろん、
結果が出ているのであれば…

という前提条件は必須だ。

 

こうして考えてみると、

これからの施術家に必要なことは
このような様々な施術方法の効果を
ちゃんと証明していくことかもしれない。

 

どんな効果があるのか?

なんで効果が出るのか?

それはどんな裏付けがあるのか?

 

もちろん、現時点では
何の根拠もないことかもしれない。

どこの論文にも
載ってないかもしれない。

でもそんなことは関係ない。

 

その根拠とやらを自分自身で
確立していけばいいだけである。

そして、このようなことを
証明することができれば

苦労して習得した技術や知識を
後世に残せるのだ。

 

ただ、注意すべきことは、、、

患者さんは先生の「技術」にほれ込んで
来院しているわけではない。

 

「先生」にほれ込んで来院しているのだ。

とはいえ、技術は重要だ。

 

虫歯の治せない歯医者には
誰も行かないのと同じだ。

だから技術を高めるというのは
プロとして当然ことなのだ。

 

そしてその技術を後世に残していくことも
重要なのではなかろうか?

 

黒川

 

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