なぜ石灰沈着性腱板炎が起こるのか?

 

From:黒川 純

@診察室より、、、

 

この前コーヒーをこぼした話しをしたけど
さっき、またこぼしてしまった。

やっぱfeed forward制御に
なんか異常があるんでしょうね(-.-;)

 

ま、それはいいとして、、、

先日、右の肩関節が痛いと
訴えてきた女性がいた。

どうもテレビ番組でこうすると肩の痛みが…
みたいなやつをしていたらしく、

その患者さんは少しでも早く
この痛みを治したいという一心から
ちゃんとテレビのいう通りにしたという。

 

具体的には肩関節の前の部分を
親指を使って押したりしたとのこと。

すると、、、

 

右の肩関節の動きが少し良くなり、
痛みも和らいだようだ。

 

問題はここから。

 

次の日の朝、

目覚めと同時に右肩に
疼くような痛みがあり、

気になって少し動かそうとしたら
声も出ないほどの痛み。

 

え???

何もしてないのに・・・。

 

と思いつつ、当院を受療。

 

問診票を書いてもらったあと
診察室に入ってもらった。

 

「はい、では右の腕をあげてください」

 

と、私がいうと、、、

「先生、腕が上がらないんですよ」

腕をあげる前にそう返答された。

 

「では、動かせれる範囲で動かしてみてください」

というと、必死に痛みを我慢しながら
腕を少し動かしてくれた。

 

でも、実際に腕は挙上方向に
なんと10度も動かなかったのだ。

 

さらに外転方向へは5度ほどしか動かない…。

すかさず、「痛みの出る前日に何かされましたか?」
と聞くと、

「いえ、特に重いものとか持ってないし…」
「とりあえず朝起きたらこんな状態でした」

そういうのだ。

 

そして色々と話しを進めていくと
ついに「そう言えば、テレビを見ながら…」
と話してくれたのだ。

 

しかし、それにしてもこの痛み…

あまりにもひどい。

 

単に動かしたり押したりしただけで
ここまで痛みが強くなり、

さらにこれほどに動きが
制限されるものだろうか。

 

そんな風にも感じた。

 

さらに、患部は触れるだけでも
かなり痛みがあり、

その中で圧痛を詳細に見ていくと、
結節間溝と大結節部に限局して認められた。

 

「この辺りを強く押したりしましたか?」

「はい・・・」

圧痛が強く出ている部位を
特に重点的に押していたらしい。

 

しかし、患部に発赤や皮下出血斑はない。

いやいや、それにしても、、、

 

とは思ったが、
必ずしもこの病態の発症原因は
それだけじゃないかも知れない。

 

そう思って、

さらに問診や痛みのない範囲で検査を進めた。

その結果、私の出した一つの可能性。

 

それは「石灰沈着性腱板炎」だ。

 

痛みの具合、所見から
その可能性を示唆したのだ。

 

そこで私は、患者さんと相談し、
さらに充分に説明したうえで
整形外科に紹介することにした。

 

そしてその結果、
やはり石灰沈着性腱板炎との診断がされたのだ。

 

それにしても押したり動かしたりしただけで
このようなことになるとはどうしても考え難い。

 

一般的にその原因は、
腱板の加齢変化や変性、
血行不良などを基盤に

腱板部にハイドロキシアパタイトが
沈着することで発症すると言われている。

 

でもなぜ、
その局所に沈着するのだろうか?

 

だって全身各部にいろんな
組織があるにも関わらず、

なぜ選択的にここに沈着するのだろうか?

 

これは話しが迷走しそうなので
置いておくことにするが、

果たして押したり運動したくらいで
石灰沈着は起こるのだろうか?

 

もしかしたら、
たまたまのタイミングで
発症したのかも知れないし、

石灰沈着が始まる時期に
たまたま押したことで
急性発症してしまったのか…。

 

これについても正直、明確な答えはない。

 

しかし、

化学的に考えるとそもそも局所が
アルカローシスでなければ沈着は起こらないはずだ。

 

となれば、

局所がアルカローシスになる理由がわかれば、
この問題も解決するかも知れない。

 

わたしは化学は不得意だ。

 

だからこの手の勉強は苦手だが、
今日はちょっと気合いを入れて挑戦してみようと思う。

 

なぜならこれがわかれば
治すことができるかもしれないからだ。

 

もちろん、
いろんな施術方法はあると思うし、

これだけの痛みを瞬時に取ってしまう
先生もいるかもしれないが、

わたしにはそこまでの技術はない。

 

だからこれからも
学び続けないといけない。

 

そのためにも、

まずは自分が気づいたことぐらいは
しっかり勉強しておきたいものだ。

 

黒川

 

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