From:黒川 純
@診察室より、、、
今までに何度も言ってきたが、
練習なくして技術が上がることはない。
そう、
練習を積み重ねないと一生患者さんは治せないまま
ということだ。
見よう見まねでできると
思ったら大間違いだ。
見ただけでは、
おそらく10%もできていない。
だから結果がでない。
「でも、俺はあの人のやり方をやってるから大丈夫!」
「あの人のテクニックを使っても治らないんだからしょうがない」
こうして結果が出ないことに慣れてしまい、
最終的に「ま、こんなもんだろ…」と
施術家としてはあるまじき思考が始まる。
もはや末期だ…。
なぜ、見よう見まねでは結果が出ないのか。
それは、見ただけでは理論までは
理解できないからだ。
まさにリンスとコンディショナーの違いと一緒だ。
リンスとコンディショナーは
どちらも同じように
髪に様々な効果をもたらす。
でも、厳密に言うと
その効果は違う(詳細は省く)。
見た目や使い方は一緒でも
効果は違うということだ。
だからリンスとコンディショナー、
どちらがその髪にとって最適なのか
髪のことを考えて
ちゃんと選ぶ必要があるのだ。
施術も同じだ。
病態は患者さんごとに違うのに
同じテクニックを使っても
症状が改善するわけがない。
でしょ?
これをやったらよくなる。
そんな簡単なものではない。
だから、見よう見まねで
いくらいろんな手法を学んだとしても
それはどれも全く使い物にはならない。
では一体どうすればいいのか?
答えは簡単、そしてシンプルだ。
そう、聞けばいいのだ。
・それはどんな理論のテクニックなのか?
・どんな病態に有効なのか?
・なぜその病態に有効なのか?
・そのテクニックによって身体にどのような変化をもたらすのか?
・何か目には見えないコツはあるのか?
他にもあるかもしれないが、
ざっとこんなもんだろう。
これらは聞かなければ
絶対にわからないことだ。
逆にこれを聞かずに
そのテクニックを使うことはできない。
だから聞けばいいのだ。
こうして、
その理論を理解してうえで
今度は練習を重ねるのだ。
ただ、勘違いしないでほしい。
練習は患者さんにするものではない。
時々こんな先生を見かける。
ある技術を学んで
いきなり患者さんに実践する。
これは”プロ”としていかがなものか。
練習、検証もせずに行った施術で…
失敗したら?
悪化したら?
結果が出なかったら?
どう責任を取るつもりだろうか?
患者さんを練習台、
実験台にしてはいけない。
じゃ、どうやって練習するのか?
これくらいは自分で考えてほしい。
このブログを読んでいる先生方に
このような先生はいないと思うが、
ぜひ先生も自分ごとに考えてもらいたい。
私たちは”プロ”です。
これを忘れてはいけない。
”プロ”はどうあるべきだろうか?
先日とある場で感じたことでした。
黒川
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