From:黒川 純
@診察室より、、、
つい先日のお昼休憩中、
トイレででの出来事。
トレイを済ませ、
いつものようにチャックを
勢い良く上げた瞬間…
普通ならエンドフィールは
bone-to-bone。
カチッと止まる。
しかしこの日のエンドフィールは
なんと「無抵抗」。
全くエンドフィールを
感じることはなかった。
その通り。
チャックが壊れたのだ。
まだお昼だ。
午後からの
仕事ももちろんある。
最悪…
すぐに診察室で
チャックを施術することに。
しかし、これがなかなか厄介。
病態は明確だ。
左右あるZip Teethの
(ギザギザした歯のようなヤツ)
左側のほうが
Sliderから外れているのだ。
単純に考えれば、
左のZip TeethをSliderに
整復すればいい。
でもZip Teethのギザギザが邪魔で
Sliderの細い溝に入らないのだ。
何度かトライするも
全く入る気配がない。
そこでSliderの溝を
広げようと考えた。
こうすれば、
簡単にZip TeethをSliderに
整復できると考えた。
しかし、Sliderの溝は
全く広がらなかった。
意外とめちゃくちゃ
硬かったのだ。
Sliderをいじるのは
少し無理があるようだ。
そこで今度は
Zip Teethの上部にハサミを入れ
そこからSliderを
整復しようと考えた。
テーピング専用の
NEVANONのハサミを持ってきた。
Zip Teethの上部を
少しだけカットした。
それにしても
NEVANONのハサミはよく切れる。
そしてもう一度
Zip Teethのカットした部分から
Sliderの整復を試みた。
うまくいった!
整復完了だ。
よかった。
しょうもない話しだが
実は意味があってこの話しをした。
病態がわからなければ
治すことはできないということ。
そして病態がわかっても
治し方を知らなければ
治すことはできない。
さらに治らない方法を
続けても治らない。
当たり前のことだが、
そう言うことだ。
患者さんは
モルモットではない。
実験台ではない。
プロとして
施術の根拠や理論を…
黒川
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