From:黒川 純
診察室より、、、
昨日のお昼は
院内勉強会。
毎週金曜日のお昼に
約1時間ほど
勉強会をしている。
昨日のテーマは
膝関節の基礎からアプローチ。
特に靭帯損傷、
Hoffa diseaseについて
勉強したのですが、
中でもHoffa diseaseは
見逃されやすい病態です。
Hoffa diseaseとは、
膝蓋下脂肪体炎と言って
ちょうど膝蓋骨の
下にある脂肪の塊です。
「半月板損傷」
「ジャンパー膝」
と判断された膝の痛みが
「実はこの脂肪体の炎症だった」
ということは
珍しくありません。
さらに膝関節OAの
患者さんがこの部の
痛みを訴えることも多く、
痛みの原因がOAに
よるものではなく、
脂肪体の炎症ということも
多々あるのです。
そしてこの脂肪体は
厄介なことが。
とある研究によると
膝関節周辺において…
膝蓋下脂肪体は、
最も痛みを感じる
部位であるとのこと。
さらに、
脂肪体で炎症が起こると
新生血管が進入します。
ということは
同時に神経も伴走するので、
さらに痛みが出やすい状態となるのです。
こうなると、
治りが悪くなりますね。
だからこの部分の施術は
少し気をつけておく
必要がありますね。
そして、
この脂肪体のですが…
膝を屈曲する際は
ビヨ~ンとのびて
お皿の下に潜り込みます。
膝の伸展で
お皿の下に移動します。
詳しい動きは、
専門書を参考にして
いただきたいのですが、
簡単に言うと
このように動くのです。
明日からの施術に
ぜひ参考にしてみてください。
黒川
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