From:黒川 純
診察室より、、、
今から4年ほど前の話し。
私は開業してから当分、
患者さんが増えずに悩んでいました。
「どうやったら患者さんは来てくれるんだろう…」
そんなことばかり
考える毎日でした。
その頃はまだ、
治療院業界にマーケティングを
しっかりと教えてくれるような
ところがなかったので、
美容室、飲食店などの他業種から
いろんなことを学びました。
そして、
「これはいい!」
そう思ったことは
一通りしました。
開業してから数年は
ずっと何かを追い求めて
いろんなツールを作成して
患者さんに配ったり、
新しいメニューを
作ったりもしました。
そんな中、
実は開業当初から
ずっと続けていたものがありました。
それは、
今では当たり前のこと。
以前勤めていた病院で
していた事なので、
開業してもしようと思って、
ずっと続けていました。
何かというと…
【サンクスハガキ】
というやつです。
これはずっと
続けていました。
そう、そう。
新患さんが来られたら
すぐに
「来院ありがとうございます」
っていうハガキを
出すってやつです。
なぜこれを出すかというと…
サンクスハガキを出せば、
リピート率が上がるとか、
なんとかみたいな感じです。
なんせ、当院に来院していただいた
お礼をはがきで伝える
ということですね。
先生もサンクスハガキって
出してますか?
私はこれを開業してから
ずっと続けていました。
開業してから
5年がたった頃。
このころはだいぶ
売上げは安定し、
患者さんの数も
増えていたころです。
そんな時に
ふと思ったのです。
そう、サンクスハガキのことです。
「これって本当に意味があるのかな?」
「こんなハガキもらって嬉しい?」
「ってか、これがなかったら患者さんは来ないのか?」
はがきに不信感を
いだき始めたのです。
そこで、私は大きな
決断をしました。
「もう、やめた!」
開業以来5年も続けてきたことを
やめることを決断したのです。
今まで続けてきたことを
やめるにはまーまー勇気がいります。
中にはパッとやめれるタイプの
先生もいると思いますが、
私はそれができないタイプです。
いや、問題は
そこじゃありません。
サンクスハガキをやめた
あとのことです。
結局サンクスハガキを
やめてどうなったのか?
ということです。
結論から言うと、
何も変わりませんでした。
はい、全く。
当時からいろんな数字を
出していたので、
サンクスハガキを
していたころとやめた後で
いろんな角度から
検証してみましたが、
リピート率、新患数、
再診数、リピート回数、
LTV、売上などなど
何も変わってなかったのです。
何も変わってないというと
語弊はありますが、
サンクスハガキの影響は
全くありませんでした。
どちらかというと、
そんなことは関係なしに
売上は昨対比越えを
達成していました。
ただ、私は
「サンクスハガキがダメだ!」
と言っているわけではありません。
当院の場合は、
あまり意味をなしてなかった
ということだけです。
何が言いたいかというと、
先生も院では様々な取り組みを
されていると思います。
お金のかかることもあれば、
かからないこともあると思います。
その中で、
効果の出てないものは
ないでしょうか?
これがお金のかかる
ことであれば、
コスト削減と同時に
先生の労力も軽減されますよね。
お金のかからないものでも
やめれば業務の効率化と
無駄の削減ができるので、
先生の時間が増えます。
無駄を削減すと
本当にいろいろ楽になります。
まずはいまの業務を
紙に書き出してみてください。
そしてその業務は、、、
誰のためにしているのか?
何のためにしているのか?
目的は達成できているのか?
(結果は出ているのか?)
ROI(費用対効果)は?
このような視点で
検証してみてください。
では、また。
黒川
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